ささがねの ゆらら琴のね

~ いにしへの和歌招く響き ~

回転寿司はひとり飯向き!!

今週のお題「寿司」

 

お寿司、食べた~い!!!

こんなお題が出たから、予定になかったけれど、お寿司が食べたくなったから、書く。

 

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静岡県で生まれ育ち、山側とはいえそこまで海が遠くないエリア、県内には沼津港や焼津港があり、カニやらウナギやら、魚系が豊富なイメージがあるらしい県民ですが…

我が家では、母が海洋汚染にやたら神経質だったため(田子の浦港のヘドロの記憶のせいか)、子供の頃にあまり生魚を食べた記憶はなく、カニもウナギも成人して初めて口にしたくらいです。
大学で上京して、合宿で伊豆に行った際、私がカニ牡蛎などの貝も食べたことがないから食べ方がわからないと言ったら、「静岡県人なのに?!」とあきれられました。

 

それに、たまに親戚の集まりなどで折詰の寿司が出ても、子供の頃は得体が知れなく思えて気色悪く、食べられたのはマグロとエビと、海苔巻き、いなり寿司程度だったから、親としても食べさせる甲斐がなかったでしょうね。

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ちなみに私、イカとタコは今でも食べられません。お腹が痛くなる。

(東北でとれたてを食べた柔らかいイカと、北陸のホタルイカは美味しかったけれど)

ただ、母が作る、玉子焼きや甘いシイタケいっぱいのちらし寿司は大好きでしたから、寿司=海産物というイメージはなかったかもしれません。

 

二十歳で上京した際、先に東京に出ていた兄が、最初に連れて行ってくれたのが、神田の回転寿司でした。初回転寿司。

子どもの頃からの刷り込みで、先に生まれた兄の嗜好には多分に影響を受けるのですが、この時も兄から「ウニ、美味いぞ。おまえウニ食べたことないだろ」と勧められ、見た目がグロテスクで怖かった生ウニを、その時初めて口にしました。

 

成人すると味覚が変わるんだなと、この時初めて実感しました。

こんな味がこの世にあるなんて、生まれてこのかた想像もできなかった……ウニなんてトゲトゲで怖い印象しかなかったのに、中身はこんなにとろけるいい香りのものなのか……目が覚めるような、口の中に全身の神経が集中し、そのまま昇天しそうな美味…なんて、ひたすら感動したことを、今でも覚えています。

少し前まで、ただ生臭いとか舌触りが気持ち悪いとか思っただけだったのに……と、まさにカルチャーショック。

ホタテとかイクラを食べたのも、この時初めて。

貝も、それまで自分はダメなんだと思っていました。サザエのつぼ焼きとか全然好きになれなかったし。それが、この時がきっかけで、実は巻貝はダメだけれど二枚貝は好きなんだとわかりました。後日、カキフライでも感動したし、アサリやシジミのコクも好きになり、ホタテなんてウニとエビに次ぐ大好物になった。

 

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食べられるものが増えると、もう病みつきで、その後、機会あるごとに、ひとりであちこちの回転寿司に行きました。

回転寿司は有難い! 気軽に行けて、好きなものを好きなだけ、自分で見て選んで、手軽に手頃に食べられる。

スーパーで刺身を買って食べるより、食べたいものを少しだけ選べて堪能できるのも嬉しいところ。

 

旅先でも、たとえば京都方面にフィールドワークに行く際、京都駅八条口側にある回転寿司には、京都での味として刷り込まれるくらい、何度も行きました。

飲食店で料理をオーダーするより早く食事がすませられるし、新幹線出発までの十五分で、食べるだけ食べて改札に駆け込み予約便に飛び乗った、なんてこともあります(さすがにあれば記録的だった)。

でもあわてて口に押し込んだわけではなく、一貫ずつ味わう余裕が持てるのが寿司のいいところ。短時間でも堪能できるし、ひと口ごとに美味しい手軽なご飯。最高です。

近年は外国人観光客が珍しがって大挙し、長時間並ばないと入れないのが残念。

 

古代研究をしていた学生の頃以来、関西に頻繁にようになってからは、鯖寿司とか、柿の葉寿司も、寿司好きの定番になりましたね。

特に柿の葉寿司は、暑い夏に吉野の山中を歩き回り、汗だくで疲労した体に染みわたるような復活飯になってくれた時の印象が根強い。

 

寿司は大和魂そのもの、なりはちっさくても天下無敵です!

 

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ところで私は昔から、旅でもご飯でもひとり派で、牛丼屋でも回転寿司でもラーメン屋でも立ち食いソバでも、平気でひとりで行く女です♪

行きたいところや食べたいものが、友達誘わないと叶えられないなんてつまらないし、そもそもこういった店こそ、ひとり飯でしょう!というのが持論。

 

最初の頃は、ひとりで行動したり飲食店にいると、「彼氏も友達もいない、誰も誘ってくれなくてひとりなんだね」てふうな憐れみの目をよく向けられていましたけれど、ひとり飯ってそういうものじゃない。

まぁそんな目で見られたくないから、ひとり飯は恥ずかしい…なんて思うのかもです。

実際、私が店内にいることが見えると、ひとり女子が続々入ってくることが多く、本当はひとりで入りづらそうな店に入りたい女性が多いんだと思いましたっけ。

女性ひとりの先陣を切って、男飯的な店に入り、後続の女性たちが続く様子を見て、

「B級飯屋のジャンヌダルク」とか言われたことがありました(^^ゝ美化しすぎ💦

 

あ~~、書いていたらますます回転寿司に行きたくなる~。

最近、郊外型の家族向け寿司チェーンが多いので、行けるエリアに全然お店がないのが悩みです。