ささがねの ゆらら琴のね

~ いにしへの和歌招く響き ~

古代文学私見

羽衣伝説から思い起こす、郷土伝承のありようについて

なんだか唐突に、羽衣天女が気になってしかたなくなったので、ついでに思いつくことを書いてみます。 私は静岡県出身で、富士山のお膝の上で生まれ育ち、富士山本宮浅間大社の御神地、風を祭る湧水の地を産土としています。 現代の感覚では、東海道線より奥…

神代より…いにしへも…うつせみも…

私は琴を弾き、古代調の和歌を調べに乗せておろしていますが、 折に触れて、私自身の見解を書いていきたいと思っています。 かつて私は、古代国文学で学位をおさめて、長く宮廷文化と史書編纂の現場につとめていましたが、 傍ら、能楽を媒体に舞や楽を習い、…