ささがねの ゆらら琴のね

~ いにしへの和歌招く響き ~

新宿の交差点でトンボが

昨日のことです。
昼下がりに、新宿駅南口から西側へ渡る交差点で、信号待ちしていました。


日差しがまぶしかったので、左手を上に掲げていたのですが。

ふと、どこからかふわり…と、小さなトンボが表れて、私のかざした手の甲にとまったのです。


えっ、あら。
こんなゴチャゴチャと人の多い街なかの交差点なのに、どこから。

 

手をおろして、顔を覗き込んでも、逃げません。
風がとまったように儚げ。午後の日差しを受け、透明な羽根がキラキラとオーロラ色に輝いて、まるで小春日和の化身のよう。

 

信号が青になって、群衆が動き出しても、私の手から動かず、手に乗せたまま、一緒に交差点を渡りました。
なんだかほっこりとして、胸が暖かくなって、嬉しい。

 

交差点を渡りきったところで、そよ風に舞うように飛び立っていきました。
緑のない、都会の真ん中、無事に元気に秋を過ごしてくれることを祈りながら、見送りました。

 

写真が撮れる状況ではなかったので、画像は、私が気に入って使ってる髪留めです(^^ゞf:id:shihina_takisato:20221117205441j:image

 

 

#新宿の交差点 #トンボ