甕森神社にて 即興舞台
2年前の記録ですが、11/3 茨城県鹿島神宮周辺の古社・『甕森(みかもり)神社』にての動画。
琴のねに、舞人が舞います。
モノクロのように映り、まるで古代の時空にスリップしたかのようで、気に入りの記録です。
『甕森(みかもり)神社は、霞ヶ浦を望む高台にある、原始のまま今も手を入れて祀られているような印象の古地でした。
近くに大木の守られた古墳もあります。
静謐な森…巨木に穏やかに守られつつ、伝統を秘めながら地元の誇りを抱いて鎮座するお社。
時と共にゆかりある神々が祀られており、
訪れるべき心ある人が訪れると、地形的にも由緒的にも、さまざまな特質が垣間見える、
ささやかながらも奥深き聖地です。
ご本殿から一段下がった台地が広場になっていて、
第一印象から「海を望む遥拝の奉納舞台のよう」と感じました。
ちょうど、楽人と舞人数名が立ち働くに、よいくらいの広さなのです。
心惹かれ、枯枝や下草を踏み越えてそこに入り、心のままに琴を弾くと、同行の友人が舞いはじめました。
こうした、直感的な響きに任せる共鳴の時が、至福です✨✨✨
ただ、思い浮かぶ言葉を並べて口にするだけの、即興の和歌。文字文化以前のいにしへのままに、言葉そのものに深い意味はありません。
齢ふる木々のさやぎ、柔らかな土の湿り気、晩秋の虫達の終焉のいとなみ。
荒れる時は荒れるままに、祀られて守られ、そして鎮まる、激しさと優しさ。
〜あるがまま 神のまにまに あめつちの みいつは長く 鎮まれるかな〜
このひとときの琴のねは、整いて、常よりも響きが鋭く澄むように感じ、ここで奏でるえにしを喜ぶかのように、心さざめきて、ときめきました。
甕森神社の祭神は,建波槌大神。
鎮座地は,鹿島神宮を対岸に臨む北浦にあり、朝廷による東国攻略のために軍を露営させた場所、また徴兵された防人たちが露営したと伝わる地で、朝廷との物資交流、酒や食料などの御食(みけ)や軍事物資などを、霞ヶ浦から陸上げした拠点のようです。
鹿島様については、物忌の伝承に興味があり調べた程度で、関東のお社に全体あまり詳しくないので、折を見て改めて知りたいと感じました。
そして、またここへ参りたい。